妖話会 Stage-3

『サーカス』『班女』

遊戯空間公演

 

東京公演 2022年11月19日-20日

     プロト・シアター(新宿区)

群馬公演 2022年12月3日-4日

     有鄰館・酒蔵(桐生市)

 

作:三島由紀夫

構成・演出・美術:篠本賢一

 

語り:篠本賢一 

   中村ひろみ

   (演劇プロデュースとろんぷ・るいゆ) 

   加藤翠

 

演奏:丸山剛弘(チェロ)

 

舞台監督:国井聡

音響:小森広翔 

写真:宮内勝 

チラシデザイン:工房S 

協力:山中湖文学の森 三島由紀夫文学館、㈲創新企画、アトリエそら 

制作:篠本翠(一般社団法人遊戯空間) 

主催:一般社団法人遊戯空間  

 

<東京>【照明】長堀博士(楽園王)

    【協力】湯原磨子、青山真利子 

<桐生>【照明】文月、曽根一輝

    【記録映像】岡安賢一  


「妖話会」(あやしのわかい)は、加藤翠の発案で、3年前から始めた遊戯空間のプライベート企画である。プライベートというのはどういうことかというと、そこで現出される世界は、世俗的な常識から離れ、人間の心の闇に分け入り、類まれなる禁断の世界を抽き出そうという試みだからである。今回が第三回目となる。一回目は、江戸川乱歩を、二回目は、坂口安吾を、そして今回は、三島由紀夫を取り上げる。昨今、「コンプライアンス」という概念が、社会において、人間の行動を規定している。その意味するところは、「法令遵守。特に、企業活動において社会規範に反することなく、公正・公平に業務遂行すること」をいう。さて、私が生きる表現の世界は、社会の規範にとらわれない、「コンプライアンス」の届かない世界でありたいと心密かに願望している。マクベスの魔女ではないが、白と黒が逆転した世界、苦痛と快楽が裏返ったサドの生み出した王国、私たちの常識がそれを許さずとも知らず知らず心の中でそれを追い求めてしまう甘美な夢の世界、そんな世界をプライベートな空間でこっそり愉悦する、それが「妖話会」なのである。ようこそ、闇の世界へ。  篠本賢一 

写真:宮内勝