ストアハウスコレクションNo.8
日韓演劇週間vol.4-見えざるコミュニティをめぐってー
「たったいま八月の冥王星で
たったいま八月の地球では」(改訂版)
テキスト:和合亮一「入道雲」「廃炉詩篇」より
構成・演出:篠本賢一
出演:藤田三三三、三田直門(劇団銅鑼)、草野峻平、佐藤辰哉、
小野田由紀子、篠田悦子、杉村誠子、中込里菜
チェロ演奏:丸山剛弘(25日は柳澤康司)
日程:2016年11月23日(水)~27日(日)
23日、25日は14時、24日は19時、25日は18時、27日は12時開演。
会場:上野ストアハウス
(チラシリード文より)
福島の詩人、和合亮一氏が書いた二冊の詩集がある。
震災前に書かれた「入道雲」、そして震災後に書かれた「廃炉詩篇」、
いままでそれらをテキストにして劇を作ってきた。
震災からもうすぐ六年。東京では、震災の被害は意識の外に放置され、
故郷を奪われてしまった人々をないがしろに原発は再稼働する。
私たちは今、再び和合亮一氏のことばに向き合おうと思う。
「廃炉まで四十年(現時点)、ところでわたしの言葉の 原子炉を廃炉にするには 何年かかるのだろう」
和合氏のことばを借りて描くのは、故郷福島への郷愁や汚染への憤りだけではない。それは、ことばの向かう側にあるもの、時を超えて人間が叫び続けてきた何かである。いま、詩人のことばが時間と空間を横断する。
写真:宮内勝